晴天の中で桜吹雪が舞い、牡丹と手鞠が輝く。

気持ちの良い風が通り抜けるような爽やかさがあるこちらの産着は、女の子の誕生の喜びが全体で表現されています。
小さな花びらが無数に舞うように描かれている「桜」は、女の子の人生のスタートをお祝いして応援するような存在です。
その意味合いから春だけでなく通年着用することができます。
中心に大きく描かれる「手鞠」と「牡丹」も女の子にぴったりの文様。
かつて遊び道具として女の子のそばにあった「手鞠」は、現代では身近ではないかもしれませんが、昔はとても大切な存在でした。
それはその丸い形から何事も丸く収まりますようにという願いが込められており、魔除けの意味があるからです。
昔は子供が大人に成長することは当たり前ではなかったため、病や災を遠ざけ、すくすくと成長することが幸せなことでした。
「牡丹」はその華やかな咲き姿から富貴な存在として、百花の王とも呼ばれています。
古来中国の伝説では理想郷に咲く花として登場するため、幸せな人生への思いが込められています。
また気品溢れる女性の姿に「牡丹」を重ね、美しい女性への成長を願いました。
いつの時代にも女の子の幸せを願う気持ちは変わらず、そんなお思いを文様で華やかに表現してくれています。

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