これも骨董歴中期頃に購入した、獏に乗る仙人と唐子を描いた青木木米の6角盃です。

高台以外を全体に朱塗りを施してから、獏をはじめ仙人、唐子等、一点一点丁寧に五彩で絵を描いています。

獏（ばく）は、中国から日本へ伝わった伝説の生物で、人の夢を喰って生きると言われてますが、この場合の夢は将来の希望の意味ではなく、睡眠中にみる夢で、悪夢を見た後に「この夢を獏にあげます」と唱えると同じ悪夢を二度と見ずにすむということだそうです。

描き込みもよく、さまざまな煎茶道具を作成した木米ですが、この盃の真贋は不明であり、木米の写し物と考えていただければいいと思います。

本歌なら最後の画像のとおり、昭和末期当時の価格で50ということになります。でも他に見たことがないので本物か?（注1）

底面に九々鱗木米と在銘があります。

かばくんはこの色絵以外にも明治の赤絵盃や徳利なんかも持ってて、気分によって使い分けてます。

サイズは、口径5.6✕高さ2.8cm位で、実用の擦れだけで傷はありません。

注1
気になって調べたら1は、現在の価格でもほぼ1だそうです。なんで?

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