絹は体に良い

最近「活性酸素」という言葉をよく聞きます。この活性酸素は　人体にとって友好的な働きもするのですが　一方で増えすぎた活性酸素が細胞に損傷を与え　ガンや生活習慣病　老化など　さまざまな病気の原因になっていることがわかっています。---------中略

この悪がきを黙らせるのが　じつは絹なのです。

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強烈な悪さをする活性酸素の活動をおとなしくさせる効果が　絹にはあります。絹に含まれる含硫アミノ酸やセリシンの抗酸化作用が影響しているようです。

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絹をつねに身につけていると　血中の活性酸素を中和しますので　肌着には最適です。

さらに私は　絹のシーツも使ってみることにしました。シーツは　人がもっとも無意識の状態の時に使われているので　活性酸素をやっつけてくれるだろうと思ったのです。

もちろん　下着　寝間着　そして枕カバーも絹。すべてすべて絹にしたところ　なんと絹のシーツは汚れない！一週間　一か月　三か月　半年　絹のシーツも枕カバーもまったく汚れませんし　においも出ません。

絹は活性酸素の力を弱くするだけでなく　抗菌作用　消臭作用も持っていました。

私は二十年間365日　毎日きものを着て過ごした経験があるのですが　体が日々健康になり　おかげで肌にも艶があります。これは「絹を着ていた」という事実が物語っているのだと思います。

その昔　大切な友人が長期入院をし　床ずれが出て　痛がっていました。その頃は活性酸素のことは知りませんでしたが　絹が肌をスベスベにすることはわかっていたので　絹のシーツをプレゼントしたところ　その友人の床ずれは一週間で完全に治りました。

絹は高い　絹をシーツに使うなんてもったいない　と思う方もいらっしゃるでしょうが　絹の力を発揮させないほうがもったいないのではないでしょうか。

ただし絹はタンパク質なので　酸に弱く　洗剤に酸性のものや漂白剤を使わないことです。物理的な汚れがない場合　絹自身で浄化してしまいます。ぬるま湯で洗うだけでも充分に汚れは落ちます。

中谷比佐子　「節約精神」三五館　より抜粋